ブルーベリーとビルベリーは同じ仲間だけど、まったく別の種類の果実です。
そしてビルベリーの方がたっぷりのアントシアニンを含んでいて、目にいい効果をもたらしてくれます。
それでは詳しく見ていきましょう。
ビルベリーはブルーベリーの一種

なので、ビルベリーをみんなが馴染みやすい ブルーベリーと言い換えているお店もあるようです。
左がビルベリー、右がブルーベリー。
見た目は確かに似ていますが、中身は全然違います。
ビルベリーとブルーベリーの違い
アントシアニンが豊富なビルベリー

ビルベリーは、主にフィンランドやノルウエーなどの北欧に生息しています。
果実はブルーベリーよりも小粒で、皮の部分も中身も青紫色。
この、中まで青紫色な理由は、 白夜がある北欧特有の「長時間太陽にさらされる」状態から自らの身を守るためにポリフェノールの一種であるアントシアニンを蓄えているからとも言われています。
アントシアニンには500以上の種類があるのですが、ビルベリーには約15種類もの質の高いアントシアニンが含まれており、ヨーロッパでは医薬品として一般的に活用されているんですよ。
ちなみにイタリアでは「一部の胃潰瘍や十二指腸潰瘍」「眼精疲労をともなう肉体的、精神的疲労」「網膜周囲変質」などに対するお薬としてビルベリー成分が利用されています。
GLOBE「ビルベリーとは」より
ビルベリーの実は酸味が強くつぶれやすいので輸送にむいておらず、ジャムやジュースに加工されて市場に出ることが多いです。
生で食べるのが美味しいブルーベリー

ブルーベリーの原産地は北アメリカですが、種類が100種類以上もあって育てやすい品種もあるので、家庭菜園でも人気の植物です。
ファミリー向けのブルーベリー摘みの農園などもあるので身近に感じられるかもしれません。
果実はとても甘くて美味しいので生で食べてもいいし、もちろんジャムやジュースなどスイーツにアレンジしてもいいですね。
ビルベリーと比べるとアントシアニンの量は少なめですが、ビタミン・ミネラルや食物繊維も豊富で栄養たっぷりです。
アントシアニンの目に対する2つの効果
ビルベリー由来のアントシアニンが目に及ぼす効果は以下のものがあるという研究結果が出ています。
- 目のピント調節力を改善
- 目の疲労感をやわらげる
出典元:岐阜薬科大学紀要 Vol. 65, 20-27 (2016)ビルベリー由来アントシアニンが目に与える機能性―ヒト臨床試験と機能性表示食品― 小川健二郎, 原 英彰*
アントシアニンのその他の効果としては高い抗酸化作用があります。
人間は生きているかぎり酸化(さびる)し、生活習慣病や動脈硬化を引き起こしていきます。
アントシアニンはその酸化を食い止める抗酸化作用があり、体に溜まった活性酸素を無毒化しようとする働きがあるのです。
ちなみにアントシアニンはビルベリーだけではなくいろいろな食べ物にも含まれています。
まとめ|目にいいのはビルベリー
- ブルーベリーとビルベリーはまったく別の種類
- アントシアニンの量はビルベリーの方が多い
- ビルベリー由来のアントシアニンは目のピント調節力を改善し、疲労感をやわげる